桃を形どった季節の上生菓子を食べました。こなし(白餡に小麦粉や餅粉を混ぜて蒸して練った生地)で、こし餡を包んだ和菓子です。
もちもちした食感にやさしい甘さ。桃色と白にみどりの葉が映えてかわいい果実が表現されています。
旧暦3月初旬(現在の4月頃)は桃の花が満開となる時季であるため、3月3日は桃の節句とも呼ばれます。
実際に桃の果実が実るのは6月下旬から9月頃なので、花の咲く頃を果実で表すのは、4ヶ月から半年程度の時間の先読みに当たります。
お商売では、それくらいかそれよりも先を見通して方針を決めるものなので、こうした先読みの美しさに学ぶところがあると感じます。