末廣屋さんの「昔のぼうろ」には「松葉」と「丸」があります。先日、「松葉」の方を食べました。
松の葉を形どった「松葉」というお菓子は全国各地にみられます。その縁起の良さと希少性を以下に記します。
松葉（まつば）とは、松の葉を形どった縁起物のお菓子です。卵、小麦粉、砂糖をあわせた生地をオーブンで焼いて作ります。伝統的な焼和菓子であり、サックリとした素朴な味わいと優しい甘さが特徴です。
松は常緑樹と呼ばれます。歳寒松柏（さいかんのしょうはく）という言葉があるように、冬の寒さのもと、他の樹木が落葉する時季にも風雪に耐え、鮮やかな針葉を際立たせるのが特徴です。
それは若木であっても老松であっても、観る人に常盤の緑を楽しませてくれるものとして、末長く輝き続ける生き方を表す縁起の良さがあります。
松葉は伝統的な日本の焼和菓子なので、かすていらを焼いているお店なら、特に自社製造のものが売られている可能性が高いです。
どこの和菓子店でも売ることができるものではないため、製造販売されていることそのものが極めて貴重であり、歳寒松柏ともいうべき希少なお菓子だと思います。
