こし餡を寒天でやさしく調えた、夏の涼菓。
餡のほどけ具合と寒天の舌ざわりが絶妙で、ほどよい甘さと小豆の香りが、ふわりと広がります。
そして何より──冷蔵庫で冷やせる和菓子として、涼やかな「のど越し」がたまりません。
私にとって水羊羹とは、ブリキの平缶に詰められた、ぷるんとした印象で──そんな、涼やかな贈りものを思い浮かべていました。
けれど、和菓子店の“缶に詰める以前”の、作りたての水羊羹は違いました。手づくりの餡に、涼味を添えたような“涼感”。
これぞ、未羊羹見(いまだみずようかん)──まさに、夏の風物詩。和菓子店の水羊羹、おすすめです。