三色団子は、桜色、雪の白、新緑のみどり色の三色で作られていると言われています。
米粉に甘みと色味を加えた生地を作り、丸めて串に刺し、蒸し上げることで、米粉ならではの風味が生きた三色団子に仕上がります。口にしたときに「もちもち感」があります。
そんなことを考えながら、お団子を眺めていて、ふと気が付きました。
三色団子の桜色は桜の花、白色は白い桜の花、そして緑色は桜の葉。三色すべてが、桜の姿を表しているのではないでしょうか?
お花見の季節の桜になぞらえたお団子であれば、手に持ったとき、串が枝、緑が葉、その上に白い花、そして桜色の花が咲いているようにも見えてきます。
三色団子は花見団子とも呼ばれます。もしかすると、お団子で桜の姿を表したのかもしれません。
「花より団子」という言葉があるように、三色団子はちょうど春先のお花見の頃に好まれる和菓子です。
団子で花を形どり、観る愉しみを食べる愉しみに変えてしまう。 まさに、和菓子職人の知恵の「たまもの」。(玉だけに。。。)